■王とメイドの切ない恋物語■
第3章 気持ちの変化

夜と星と

お城で働きはじめて二週間が過ぎた。



大分仕事にも慣れてきて、

部屋の位置も、だいたい覚えた。


お昼ご飯なんかは、マーヤさんや、チチリさんと一緒に食べ、早く仕事が終わったときは、チチリさんの部屋に遊びにいき、色々語り合った。





「リリアは兄弟とかいないの?」

「いますよ、下に妹が三人います。みんな お姉ちゃんって甘えてきて、本当にかわいいの」

かわいい妹たちの顔が、思い浮かぶ

「そうなんだー、ケンカとかはしないの?」

私は、お茶を1口飲んだ。

「うん、妹同士は年が近いからケンカとかするけど、私だけ年が離れてるから、ケンカにはならないんだな」

「そうなんだ。年離れてたら、ケンカとかならないんだ。へえー、へえー」

チチリさんは、こういう話が新鮮なのか、目を輝かせて熱心に聞いてきた。




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