■王とメイドの切ない恋物語■
いよいよ、今日は、トーマ様が出発する日。



お城の人、全員で、お見送りをする。

10人ほど、警備の為に、ついていくみたいだ。



絶対、絶対、トーマ様を守ってください。

お願いします。

祈るような気持ちで、その人達を見つめる。






いよいよ、出発の時。

「いってらっしゃいませ」

みんなで、頭を下げた。



トーマ様は、それに答えるかのように、片手をあげ、出発した。



私は、その姿が見えなくなるまで、お城の前で見送った。

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