■王とメイドの切ない恋物語■
お城の中に入ると、窓際に置かれてた置物や、花瓶が床に転がっていた。
厚めのじゅうたんが、敷き詰められているせいか、割れたものは少なかった。
トーマ様が、戻る前に、きれいにしなきゃね。
私は目についた物から、片っ端に片付けていった。
だいぶ片付いた頃、遠くからチチリさんが、走ってきた。
「はぁっ はぁっ」
どうしたんだろう?
私は、チチリさんを見つめた。
「さっきの地震で、トーマ様が怪我したらしいわ!」
「え?」
私は、硬直した。
厚めのじゅうたんが、敷き詰められているせいか、割れたものは少なかった。
トーマ様が、戻る前に、きれいにしなきゃね。
私は目についた物から、片っ端に片付けていった。
だいぶ片付いた頃、遠くからチチリさんが、走ってきた。
「はぁっ はぁっ」
どうしたんだろう?
私は、チチリさんを見つめた。
「さっきの地震で、トーマ様が怪我したらしいわ!」
「え?」
私は、硬直した。