■王とメイドの切ない恋物語■
しばらくエリックと、他愛の内話をした。


「そういえば、リリア、ここに癒されに、来たんだったっけ?何かあったの?」

エリックは心配そうに、私を見た。

「え?あ、気にしないで。特に大したことじゃないんだ」

トーマ様のことが気になる、

なーんて言えるわけがない。

エリックは、まだ少し心配そうな顔をしていたけど

「そっか。それならいいんだけど。なんかあったらいつでも相談のるからさ」

と、言ってくれた。

「ありがとう、エリック。じゃあ、もしもの時はよろしくお願いしまーす」

私は笑って言った。


「もしもの時ってなんだよー。あんまり心配させんな」

「はーい、わかりました」

私達は、笑いあった。




そろそろ、時間かな

「エリック、私そろそろいかないと。また遊びに来るね」

「おうっ いつでもおいで」

私は、庭園を後にした。

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