■王とメイドの切ない恋物語■
やがて時間は過ぎ…


まーくんの、おばさんが迎えに来た。

おばさんは、本当に、ほっとした表情をしていて、まーくんがいなくなったことを、心から心配していたようだった。

まーくんのおばさんは、何度も私達にお礼をいい、まーくんを抱きしめ、

「もう本当に心配したんですよ、もう何も言わずにいなくならないでね」

と言った。まーくんは、

「はいっ」

と、頷いた。



私とお母さんが、まーくん達を見送っていると、まーくんは、急に立ち止まり、こっちを振り向いて、大きい声で言った。


「リリアちゃん、本当にありがとう。手紙書くから。絶対書くから!」

「うんっ」


私達は、大きく手を振って別れた。

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