■王とメイドの切ない恋物語■
動揺の為に、声が大きくなってしまう



「はい、そこ、うるさいわよ」

マーヤさんに注意されてしまった。



「すみませんっ」

私達は頭を下げた。


再びチチリさんは、ヒソヒソ声で話しかけてきた。


「うそついたってバレバレよ。リリアの態度と話しっぷり見てたらわかるわよ。何かあったら、いつでも相談のってあげるから」

チチリさんは、そう言うと、にこっと笑ってくれた。



「ありがとう。チチリさん」



チチリさん、大好き。

ありがとう

どうやら、私には、強い味方が出来たようだ。

これで何があっても乗り越えられるぞ

たぶん


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