■王とメイドの切ない恋物語■
そういう考え方もあるんだ・・・。

やっぱり友達に聞いてもらえると、違った見方が、できていいな。

自分じゃそんな考え、思いつかないもの。

「そうかな?」

「そうだよ。トーマ様だって、エリザベス姫の本性知ったら、絶対恋人とかにならないって!リリア、がんばれっ」

チチリさんが、また私の肩をポンポンと叩いてくれた。元気がわいてくる気がするよ。

チチリさん、本当にいい人。

友達になれてよかった。相談してよかった。


「うん、ありがとうチチリさん。ちょっと元気出てきたよ」

私は、ガッツポーズをしてみせた。

「なら、よかったよ」

と、チチリさんは笑ってくれた。

あー、やっぱり持つべき者は友達だな。

大分、気分が良くなった。

チチリさんに、大感謝だよ。


「エリザベス姫がいるのも、あと4日!こき使われてもお互い、頑張るぞーっ!」


「おーっ!」


私達は、何だか分けのわからない気合いを入れ、次の日にそなえた。
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