愛情のカタチ 〜幸せのカタチ〜


「で?話って?」


渚チャンが首を傾げて口を開いた。


「渚チャン。結婚したいって本気?」


「当たり前じゃん!冗談で結婚なんてするわけないじゃん。」


冷静さは、きっとママ譲りだなぁ…。

あたしは、どっちかっていうとパパ似で一人で色々抱えちゃう。



「話って、それだけ?」


渚チャンがムスッとして言った。


「ん〜。じゃぁ、結婚したら大学はどうするの?」


「通うわよ。」


「じゃぁ、生活費は?」


「バイトするもん。」


「学費は?」


「パパが払ってくれてんじゃん。」


「甘いよ、渚チャン。」


「え…?」


あたしが険しい顔をすると、渚チャンがビックリした声を出した。





< 12 / 36 >

この作品をシェア

pagetop