愛情のカタチ 〜幸せのカタチ〜
診察室の中に入ると、茜と先生が向かい合って座っている。
茜の横に用意された椅子に座り、俺は先生を見据えた。
「じゃぁ、私から言うわね?」
先生の言葉に、茜が頷いた。
少し涙目になっている。
「おめでとうございます。妊娠、8週目に入ってますね。」
笑顔の先生。
「まっ、マヂで!?」
「洋太…産んで良いの…?」
茜が呟いた。
「良いに決まってるだろッ!」
俺は茜の肩に手を回した。
「俺等も親になるんだな!」
「ふぇっ……………」
茜が涙を漏らした。
不安だったのか?
俺は、そんな茜をまた愛しく思えた。