愛情のカタチ 〜幸せのカタチ〜
俺はベランダに出て親父に電話を掛けた。
「もしもし、親父?」
『お〜!丁度良かった、洋太!大変なんだよ!要が家出しやがった!!』
親父の慌てた声。
見た目は、ヤ○ザ屋さんみたいなクセに丸腰なんだよなぁ〜。
「あ〜、要なら今朝早く俺ん所に渚連れて来たぞ。」
『は〜そうか。良かった、洋太の所で。じゃぁ、話が早いな。もう、聞いたな?説得してくれ!二人はまだ学生だから。賛成出来ねえんだ。』
俺が冷静に答えると、親父が溜め息混じりに言った。
「だよなぁ…。まぁ、今大学も春休みだろ?終わる頃には、二人共帰らせるから。それまで預かるわ。茜の家にも俺から連絡しとくゎ!」
そう言って電話を切り、茜の実家にも連絡を入れて部屋に戻った。