年上幼なじみ
「あの〜・・・さ、一目ボレ・・・でさ・・・で・・・えっと・・・付き合ってくれない?」

・・・加藤君・・・

ありがとう・・・

でも・・・

「ごめんなさい・・・」

「・・・なんで?」

瞳をみると哀しそうな瞳

ごめんね・・・

ごめんね・・・

だけど・・・

「好きな人が・・・いるの・・・だからっ」

「ハァ・・そっか・・・」

加藤君は上を向いて、消えそうな声で言った

「けどワリィ・・・諦めきれねぇ・・・好きな人・・・教えてくれねぇ」

加藤君は敵わない人だったら、諦めようとしてるんだ・・・けど・・・

「・・・ごめんなさい」

言えないんだ

私が恋してる人は、恋しちゃイケない人だから・・

「・・・じゃ諦めきれねぇな・・・アタックするからな・・・」

そう笑って、加藤君は走って行った・・・

ごめんなさい・・・

もう一度、心の中で謝る

加藤君のことは好きになれない・・・

その、お詫びで・・・

私が恋するのはたった一人にしかしない

たとえ、叶わない恋でも
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