イジワル御曹司は偽のフィアンセ様❤︎
緊張で内臓が出てきそうになり、制服の胸元をギュッと掴む。
「そんなに緊張しなくても大丈夫」
「でも……私で三人目なんですよね」
「ああ、でも恐らく君で最後だと思う」
「え?」
どうして私で最後だって思うの? 秘書経験のない私なんて初日から怒られるに決まっているじゃない。
だが汐田課長が専務室のドアのノックしたためその理由がきけなかった。
「はい」
ドアの向こうから聞こえた声は意外にも柔らかい感じで、とても二人が脱落したとはおもえない。
でも強面かもしれない。
細い眉毛に釣り上がった目、髪の毛はオールバックでグリースとかつけていたりして。
どうしてもいい想像ができない。
「汐田です」
「どうぞ」
「失礼します」
汐田課長に続き私も「失礼します」といって専務室に入る。
緊張で歩き方もきっとぎこちないだろう。
私は隠れるように汐田課長の真後ろにいた。
「専務、本日より配属になった鴨居さんをお連れしました」
汐田課長は手で自分の横に並ぶように指示を出す。
「本日より専務秘書になりました鴨居です。よろしくおねがいします」
顔を見るのも恐れ多くて視線は専務の顔の下を見て挨拶をする。
だが専務の反応がないと言うか、部屋は静まり返っている。
もしかして今の挨拶は専務的にアウトだったのだろうか?
どうしよう。そう思った時だった。
「ぜんぜんかわってないな〜鴨居」
「そんなに緊張しなくても大丈夫」
「でも……私で三人目なんですよね」
「ああ、でも恐らく君で最後だと思う」
「え?」
どうして私で最後だって思うの? 秘書経験のない私なんて初日から怒られるに決まっているじゃない。
だが汐田課長が専務室のドアのノックしたためその理由がきけなかった。
「はい」
ドアの向こうから聞こえた声は意外にも柔らかい感じで、とても二人が脱落したとはおもえない。
でも強面かもしれない。
細い眉毛に釣り上がった目、髪の毛はオールバックでグリースとかつけていたりして。
どうしてもいい想像ができない。
「汐田です」
「どうぞ」
「失礼します」
汐田課長に続き私も「失礼します」といって専務室に入る。
緊張で歩き方もきっとぎこちないだろう。
私は隠れるように汐田課長の真後ろにいた。
「専務、本日より配属になった鴨居さんをお連れしました」
汐田課長は手で自分の横に並ぶように指示を出す。
「本日より専務秘書になりました鴨居です。よろしくおねがいします」
顔を見るのも恐れ多くて視線は専務の顔の下を見て挨拶をする。
だが専務の反応がないと言うか、部屋は静まり返っている。
もしかして今の挨拶は専務的にアウトだったのだろうか?
どうしよう。そう思った時だった。
「ぜんぜんかわってないな〜鴨居」