イジワル御曹司は偽のフィアンセ様❤︎
「今、カミセンって呼ばれていましたよね」
「ああ、あいつバスケ部にいた沢田。知っているだろ? たしか同じクラスだったよな」
沢田くん?
いた。同じクラスでバスケ部のキャプテン。
バスケ部の中でもずばぬけてイケメンだった。
「あの沢田くんですか?」
顔を確認しようとしたが、専務が私の手を掴んだのだ。
「専務?」
「部屋はあっち」
「は、はい」
ちょっと顔が見たかったのに……。
奥の個室に入る。
四人がけのカウンターテーブル。目の前には鉄板。
もしかしてここで焼いてくれるってこと?
「座ったら?」
「は、はい」
椅子に座ると専務がその隣に座った。
「俺は今日運転だから飲まないけど、君は何か飲む?」
「い、いえ……お茶で」
専務は「わかった」というと備え付けの電話で烏龍茶を注文した。
「緊張している?」
「こういうところは初めてなので」
「そうと思って、普通はここで焼いてもらうのだけど今日は焼いてもらったものをここにおいてもらうから安心して。それにはなしを聞きたいんだろ? 俺がなぜ教師をやめたか」
本来の目的はやめた理由を聞くことだった。
「はい」
するとスタッフが入ってきて飲み物と前菜を持ってきた。
「料理はゆっくりでいいと伝えておいてくれ」
「かしこまりました」
スタッフがさがると、グラスを持った。
「乾杯しよう」
「は、はい」
グラスを持つと「お疲れ」といってグラスを重ねた。
「ああ、あいつバスケ部にいた沢田。知っているだろ? たしか同じクラスだったよな」
沢田くん?
いた。同じクラスでバスケ部のキャプテン。
バスケ部の中でもずばぬけてイケメンだった。
「あの沢田くんですか?」
顔を確認しようとしたが、専務が私の手を掴んだのだ。
「専務?」
「部屋はあっち」
「は、はい」
ちょっと顔が見たかったのに……。
奥の個室に入る。
四人がけのカウンターテーブル。目の前には鉄板。
もしかしてここで焼いてくれるってこと?
「座ったら?」
「は、はい」
椅子に座ると専務がその隣に座った。
「俺は今日運転だから飲まないけど、君は何か飲む?」
「い、いえ……お茶で」
専務は「わかった」というと備え付けの電話で烏龍茶を注文した。
「緊張している?」
「こういうところは初めてなので」
「そうと思って、普通はここで焼いてもらうのだけど今日は焼いてもらったものをここにおいてもらうから安心して。それにはなしを聞きたいんだろ? 俺がなぜ教師をやめたか」
本来の目的はやめた理由を聞くことだった。
「はい」
するとスタッフが入ってきて飲み物と前菜を持ってきた。
「料理はゆっくりでいいと伝えておいてくれ」
「かしこまりました」
スタッフがさがると、グラスを持った。
「乾杯しよう」
「は、はい」
グラスを持つと「お疲れ」といってグラスを重ねた。