イジワル御曹司は偽のフィアンセ様❤︎
「あの、なにもきかないんですか?」
「専務が君のご両親に会うこと?」
私は黙って頷く。
「君を自分の秘書にしたいって言った時点で何かあるなって思ってたから……特には驚いてないよ」
え? そうなの?
だったら逆に今お断りしてもいいってことじゃない?
「あの専務——」
するとまたもタイミング悪く、電話がなった。
汐田課長が電話にでる。
「鴨居さん」
専務が私を呼んだ。
「なんでしょうか」
「今日の十八時に取引先との会食があるんだが、君も一緒にきてくれ」
「え? 私がですか? 課長ではなく」
「そうだ」
そうだっていうけどなんで私なの?
「私が同行しても足手纏いになるのでは?」
「これは専務命令だ。いいな」
そ、そんな。なんで?
「専務、AJカンパニーの時田様からお電話です」
「わかった」
専務はそのまま電話に出てしまった。
すると汐田課長が秘書室に戻るとジェスチャーをした。
「はい」
私たちは入り口で一礼すると専務室を後にした。
「課長」
秘書室では話せないと思い呼び止める。
「なんだ?」
「さっき、専務から十八時からの会食に私を同行させると……」
「わかりました」
え? 驚かないの?
「あ、あの。私はまだ秘書二日目ですよ。いくら専務といえど私を同行させるというのは無謀ではないでしょうか?」
汐田課長はしばらく考えていたが、クスッと笑い「大丈夫でしょう」と言った。
もう、わけがわからない。
何が大丈夫なの? 私は全然大丈夫じゃない。
「専務が君のご両親に会うこと?」
私は黙って頷く。
「君を自分の秘書にしたいって言った時点で何かあるなって思ってたから……特には驚いてないよ」
え? そうなの?
だったら逆に今お断りしてもいいってことじゃない?
「あの専務——」
するとまたもタイミング悪く、電話がなった。
汐田課長が電話にでる。
「鴨居さん」
専務が私を呼んだ。
「なんでしょうか」
「今日の十八時に取引先との会食があるんだが、君も一緒にきてくれ」
「え? 私がですか? 課長ではなく」
「そうだ」
そうだっていうけどなんで私なの?
「私が同行しても足手纏いになるのでは?」
「これは専務命令だ。いいな」
そ、そんな。なんで?
「専務、AJカンパニーの時田様からお電話です」
「わかった」
専務はそのまま電話に出てしまった。
すると汐田課長が秘書室に戻るとジェスチャーをした。
「はい」
私たちは入り口で一礼すると専務室を後にした。
「課長」
秘書室では話せないと思い呼び止める。
「なんだ?」
「さっき、専務から十八時からの会食に私を同行させると……」
「わかりました」
え? 驚かないの?
「あ、あの。私はまだ秘書二日目ですよ。いくら専務といえど私を同行させるというのは無謀ではないでしょうか?」
汐田課長はしばらく考えていたが、クスッと笑い「大丈夫でしょう」と言った。
もう、わけがわからない。
何が大丈夫なの? 私は全然大丈夫じゃない。