イジワル御曹司は偽のフィアンセ様❤︎
ってことが仕事中あって……何度もドキドキしたんだけど。
今は全く別のドキドキだ。
とりあえず当たって砕けろ!
私は実家に電話をかけた。
『もしもし鴨居でございます』
母は2コールで電話に出た。
「お母さんわたし」
『あら、陽菜から電話なんてめずらしい。ところで忘れてないわよね。日曜日』
早速念を押される。
どうしよう、緊張してきた。
私は再度専務からもらったメモを見る。そして深呼吸をした。
「そのことなんだけ……お見合いできません」
すると暫し沈黙が流れた。まさか馬鹿馬鹿しいとか思って電話を切られた?
「お母さん? 聞いてる?」
『……呆れてるの。この期に及んで何ばかなことをいってるの? いい?相手は——』
「実はお父さんとお母さんに紹介したい人がいるの」
するとまた沈黙が流れた。
「聞いて——」
『誰よ』
私は専務の考えたセリフのまま伝えた。
案の定、受話器から母の悲鳴に近い声が聞こえた。
だが私は話を続けた。
「それでね、彼が日曜日に挨拶したいっていうの。だから……お見合いことわってくれないかな?」
『ちょっと待って』
母が受話器を置くと「おとうさ〜ん」と父を呼ぶ声がスマホ越しから聞こえてきた。
一体どんな反応が返ってくるのだろう。
専務は、絶対に父は上司の息子より俺を選ぶと断言していた。
普通に考えたらそうだろうけど、うちの父は母と比べたらかなりの小心者。
うんと言ってくれるだろうか……。
『もしもし陽奈?』
「はい」
『日曜日のお見合いはキャンセルさせるわ。相手が東栄テックの御曹司ならお父さんの上司もダメとは言えないわ』
「じゃあ、断ってくれるのね」
『ええ。それにしてもなんで今まで黙ってたのよ〜』
「それは……」
本当のことなんて言えないし。
とうことでなんとか思惑通りになったかのように思えたのだが、私にはクリアしないといけない課題がまっていた。
今は全く別のドキドキだ。
とりあえず当たって砕けろ!
私は実家に電話をかけた。
『もしもし鴨居でございます』
母は2コールで電話に出た。
「お母さんわたし」
『あら、陽菜から電話なんてめずらしい。ところで忘れてないわよね。日曜日』
早速念を押される。
どうしよう、緊張してきた。
私は再度専務からもらったメモを見る。そして深呼吸をした。
「そのことなんだけ……お見合いできません」
すると暫し沈黙が流れた。まさか馬鹿馬鹿しいとか思って電話を切られた?
「お母さん? 聞いてる?」
『……呆れてるの。この期に及んで何ばかなことをいってるの? いい?相手は——』
「実はお父さんとお母さんに紹介したい人がいるの」
するとまた沈黙が流れた。
「聞いて——」
『誰よ』
私は専務の考えたセリフのまま伝えた。
案の定、受話器から母の悲鳴に近い声が聞こえた。
だが私は話を続けた。
「それでね、彼が日曜日に挨拶したいっていうの。だから……お見合いことわってくれないかな?」
『ちょっと待って』
母が受話器を置くと「おとうさ〜ん」と父を呼ぶ声がスマホ越しから聞こえてきた。
一体どんな反応が返ってくるのだろう。
専務は、絶対に父は上司の息子より俺を選ぶと断言していた。
普通に考えたらそうだろうけど、うちの父は母と比べたらかなりの小心者。
うんと言ってくれるだろうか……。
『もしもし陽奈?』
「はい」
『日曜日のお見合いはキャンセルさせるわ。相手が東栄テックの御曹司ならお父さんの上司もダメとは言えないわ』
「じゃあ、断ってくれるのね」
『ええ。それにしてもなんで今まで黙ってたのよ〜』
「それは……」
本当のことなんて言えないし。
とうことでなんとか思惑通りになったかのように思えたのだが、私にはクリアしないといけない課題がまっていた。