イジワル御曹司は偽のフィアンセ様❤︎
トンネルを抜けてしばらく走ると、ここで初めて対向車と遭遇。
ほっとしていると何か音が聞こえてきた。
雨が降っているような、ザーッと言う音。
そして何台かの車とすれちがい、車が速度を落とした。
前方には何台かの軽トラックがとまってて、何やらタンクを持った人たちが数人並んでいた。
「ここのお水は美味しくて、こうやって地元の人が水を汲みにやってくるんだ」
「そうなんですか」
もしかしてこの水を飲みに? そう思ったのだが、車をとめると「少し歩くよ」と言って車を降りた専務。
私も急いでシートベルトを外し車から降りる。
「おいで」
専務が手を差し伸べる。私はごく当たり前のようにその手に自分の手をのせる。
「少し坂になってるから気をつけて」
「はい」
舗装されていない石畳の緩やかな坂をのぼって数分。
そこに現れたのは大きな滝だった。
一直線に水が落ちてくるのではなく、階段のような岩から水が伝い、そして十メートルほどの大きな滝に続いてくのだ。
周りは木々に覆われ、幻想的な空気に私は見入ってしまった。
「綺麗だろ?」
「はい。いつまでも見てられます」
だが、専務の反応は違った。
「う〜ん。いつまでも……は困るな」
「え?」
「君に見せたいものはまだたくさんある。今日はとことん付き合ってもらう」
「は、はい」
全身にマイナスイオンをたっぷり浴びると、専務はあらかじめ用意していたのだろう。
からのペットボトル2本を車から取り出すと、お水を組んでいる地元の人に混じってお水を汲んできた。
「美味しいから飲んでみて」
ペットボトルを受け取ると早速飲んでみる。
「冷たくておいしいです」
どう表現したらいいのかわからないがとにかく美味しいと思えるお水だった。
それにしてもなんで専務ってこんな自宅から遠いところのこんな水や滝のことを知っているのだろ。
ほっとしていると何か音が聞こえてきた。
雨が降っているような、ザーッと言う音。
そして何台かの車とすれちがい、車が速度を落とした。
前方には何台かの軽トラックがとまってて、何やらタンクを持った人たちが数人並んでいた。
「ここのお水は美味しくて、こうやって地元の人が水を汲みにやってくるんだ」
「そうなんですか」
もしかしてこの水を飲みに? そう思ったのだが、車をとめると「少し歩くよ」と言って車を降りた専務。
私も急いでシートベルトを外し車から降りる。
「おいで」
専務が手を差し伸べる。私はごく当たり前のようにその手に自分の手をのせる。
「少し坂になってるから気をつけて」
「はい」
舗装されていない石畳の緩やかな坂をのぼって数分。
そこに現れたのは大きな滝だった。
一直線に水が落ちてくるのではなく、階段のような岩から水が伝い、そして十メートルほどの大きな滝に続いてくのだ。
周りは木々に覆われ、幻想的な空気に私は見入ってしまった。
「綺麗だろ?」
「はい。いつまでも見てられます」
だが、専務の反応は違った。
「う〜ん。いつまでも……は困るな」
「え?」
「君に見せたいものはまだたくさんある。今日はとことん付き合ってもらう」
「は、はい」
全身にマイナスイオンをたっぷり浴びると、専務はあらかじめ用意していたのだろう。
からのペットボトル2本を車から取り出すと、お水を組んでいる地元の人に混じってお水を汲んできた。
「美味しいから飲んでみて」
ペットボトルを受け取ると早速飲んでみる。
「冷たくておいしいです」
どう表現したらいいのかわからないがとにかく美味しいと思えるお水だった。
それにしてもなんで専務ってこんな自宅から遠いところのこんな水や滝のことを知っているのだろ。