イジワル御曹司は偽のフィアンセ様❤︎
「あの……ここは?」
相変わらず私の質問に答える様子のない専務。
家の後ろはすぐ山で、家の前には畑がある。
すると専務は鍵を取り出し、戸を開けた。
「入って」
「は、はい」
一体ここはどこなんだろう。
中にはいると大きな土間があり、ロードバイクが二台おいてあった。
靴を脱いで家に上がるとまず目に入ったのは大きな居間。
そしてそこには囲炉裏があった。まさに古民家といった感じだ。
「ここは誰のお宅ですか?」
「ん? 俺の家って言ったら驚く?」
「え?専務のですか?」
「正確に言うと、俺のおばあちゃんの家だったんだ。今は俺が管理してる」
じゃあ、あのロードバイクは専務の?
「海外にいる間は俺の母親が管理してたけどね。セカンドハウスって感じ? それに中学まではここに住んでたんだ」
「え? そうなんですか?」
「これでわかっただろ? 梁や滝は俺が小さい頃よくじいちゃんばあちゃんが連れてってくれたんだ」
そうだったんだ。
でも意外だった。専務はずっと東京で暮らしていたと思っていた。
いや、私何も知らなかったんだ。
「ここにきたら少しは俺のことわかるかなって思って」
それにしても部屋は掃除がいきわたってて、庭の畑には野菜がなっている。
これ全て専務が?
「素敵ですね」
「そう?」
「はい。とても」
空気もおいしいし、眺めも最高、田舎暮らしにちょっと憧れがあった。
「じゃあ、俺と一緒になったらもれなくこの家がついてくるよ」
「そ、それは」
返事に困る私を他所に専務は大の字に寝転がった。
「また、そんなところで寝て」
「いいだろ? 運転して疲れてるんだ。ところで明日って何時ごろに伺えばいい?」
そうだった。
「お昼ぐらいでいいと思います」
専務は時計を確認すると、ムクっと起き上がった。
「わかった。じゃあ〜今日ここに泊まってく?」
相変わらず私の質問に答える様子のない専務。
家の後ろはすぐ山で、家の前には畑がある。
すると専務は鍵を取り出し、戸を開けた。
「入って」
「は、はい」
一体ここはどこなんだろう。
中にはいると大きな土間があり、ロードバイクが二台おいてあった。
靴を脱いで家に上がるとまず目に入ったのは大きな居間。
そしてそこには囲炉裏があった。まさに古民家といった感じだ。
「ここは誰のお宅ですか?」
「ん? 俺の家って言ったら驚く?」
「え?専務のですか?」
「正確に言うと、俺のおばあちゃんの家だったんだ。今は俺が管理してる」
じゃあ、あのロードバイクは専務の?
「海外にいる間は俺の母親が管理してたけどね。セカンドハウスって感じ? それに中学まではここに住んでたんだ」
「え? そうなんですか?」
「これでわかっただろ? 梁や滝は俺が小さい頃よくじいちゃんばあちゃんが連れてってくれたんだ」
そうだったんだ。
でも意外だった。専務はずっと東京で暮らしていたと思っていた。
いや、私何も知らなかったんだ。
「ここにきたら少しは俺のことわかるかなって思って」
それにしても部屋は掃除がいきわたってて、庭の畑には野菜がなっている。
これ全て専務が?
「素敵ですね」
「そう?」
「はい。とても」
空気もおいしいし、眺めも最高、田舎暮らしにちょっと憧れがあった。
「じゃあ、俺と一緒になったらもれなくこの家がついてくるよ」
「そ、それは」
返事に困る私を他所に専務は大の字に寝転がった。
「また、そんなところで寝て」
「いいだろ? 運転して疲れてるんだ。ところで明日って何時ごろに伺えばいい?」
そうだった。
「お昼ぐらいでいいと思います」
専務は時計を確認すると、ムクっと起き上がった。
「わかった。じゃあ〜今日ここに泊まってく?」