イジワル御曹司は偽のフィアンセ様❤︎
翌朝
重い足取りで出社した。
経理部よりも5階上にある秘書室に足を踏み入れるのは初めてのこと。
勝手な思い込みかもしれないが空気が違う。緊張感を感じる。
とにかく静かと言うか、下の階のようにガヤガヤしていない。
同じ会社なのに別世界にいるような感じだ。
特にすれ違いざまに制服を着ている私を見る人の目が怖いと言うか、何でここに?と言いたげなあからさまなアウェー感。
同じ会社なのにそんなに制服が珍しいの?
やっぱり秘書なんて嫌だ。
でも社会ではそんな我儘は通用しない。このまま逃げてしまいたいと思うが、真面目な性格な故、足は確実に秘書室にむかっていた。
我が社の秘書室はナースステーションの様にオープンだった。
だから秘書室の人たちの姿も一望できるのだが、品のある服装の綺麗な女性たちが打ち合わせをしている姿が目に入った。
間違いなくあの人たちは秘書だ。
あんな綺麗でスタイルのいい人たちと私が仕事をするのかと思うと、頭の中が「無理」という言葉で埋め尽くされる。
すると一番奥の席に座っていた男性が私に気づき近づいてきた。
あの人が室長なのだろうか。
「鴨居さん?」
「は、はい。鴨居です。よろしくお願いいたします」
するとミーティングをしている女性たちの視線が私に集まった。
きっととんでもないのが入ってきたと思っているに違いない。
でも私は否定しない。
だって私に秘書なんか務まるわけがないにだから。
「室長の鹿島だ。急な人事で申し訳ない。とりあえずみんなに紹介するから入ってくれ」
「はい」
そして室長がみんなを呼び私の紹介をした。
経理出身でパッとしない私にきっと「何であんな女が?」と思うだろう。
だが、周りにいる全員の顔は何だかうれしそうというか歓迎しているように見えた。
あれ? 想像していたのとなんか違わない?
重い足取りで出社した。
経理部よりも5階上にある秘書室に足を踏み入れるのは初めてのこと。
勝手な思い込みかもしれないが空気が違う。緊張感を感じる。
とにかく静かと言うか、下の階のようにガヤガヤしていない。
同じ会社なのに別世界にいるような感じだ。
特にすれ違いざまに制服を着ている私を見る人の目が怖いと言うか、何でここに?と言いたげなあからさまなアウェー感。
同じ会社なのにそんなに制服が珍しいの?
やっぱり秘書なんて嫌だ。
でも社会ではそんな我儘は通用しない。このまま逃げてしまいたいと思うが、真面目な性格な故、足は確実に秘書室にむかっていた。
我が社の秘書室はナースステーションの様にオープンだった。
だから秘書室の人たちの姿も一望できるのだが、品のある服装の綺麗な女性たちが打ち合わせをしている姿が目に入った。
間違いなくあの人たちは秘書だ。
あんな綺麗でスタイルのいい人たちと私が仕事をするのかと思うと、頭の中が「無理」という言葉で埋め尽くされる。
すると一番奥の席に座っていた男性が私に気づき近づいてきた。
あの人が室長なのだろうか。
「鴨居さん?」
「は、はい。鴨居です。よろしくお願いいたします」
するとミーティングをしている女性たちの視線が私に集まった。
きっととんでもないのが入ってきたと思っているに違いない。
でも私は否定しない。
だって私に秘書なんか務まるわけがないにだから。
「室長の鹿島だ。急な人事で申し訳ない。とりあえずみんなに紹介するから入ってくれ」
「はい」
そして室長がみんなを呼び私の紹介をした。
経理出身でパッとしない私にきっと「何であんな女が?」と思うだろう。
だが、周りにいる全員の顔は何だかうれしそうというか歓迎しているように見えた。
あれ? 想像していたのとなんか違わない?