イジワル御曹司は偽のフィアンセ様❤︎
料理が出来上がった頃、外は日が沈みかけていた。
出来上がった天ぷらを運ぼうとすると専務が「こっち」と私を縁側に呼んだ。
縁側に丸い小さなちゃぶ台が置かれて、先にできたカプレーゼと漬物、それにお酒が置いてあった。
「ここで食べるんですか?」
「ああ、ちゃんと蚊取り線香も用意してあるから安心して」
見ると豚の蚊取り線香が縁側にちょこんと置かれていた。
「なんかすごく贅沢な感じがします」
「だろ? でも星が出てきたらもっとすごいよ。とりあえず食べよう」
私たちは縁側で向かい合うようにすわると、目の前の畑で取れた野菜を堪能した。
「とれたて最高!」
「だな。次は何をつくろうかな? 玉ねぎとかレタス?」
「ああ、いいですね」
話題は畑で盛り上がった。それがすごく楽しくて、一緒に苗を植えている姿を想像してしまう。
え? 二人で?
いつの間にか気持ちが一緒に作業する前提になっていることに気づく。
「どうかした?」
「いえ、なんでもないです」
自分の妄想をかき消した。
お話をしながら食事をしていたらいつの間にかお皿の上の物は全てお腹の中に入っていた。
洗い物が全て終わり縁側に戻るとちゃぶ台は片付けられて、木製のトレイには日本酒と綺麗な赤と青のガラスのお猪口が私を待っていた。
「こっちにおいで」
「はい」
縁側に座り足を伸ばす。
日は暮れて夜空が顔をだす。月はまんまるとは言い難く満月の少し手前? という感じだ。
そして月明かりに負けないくらいの星が姿をポツリポツリと姿を現す。
出来上がった天ぷらを運ぼうとすると専務が「こっち」と私を縁側に呼んだ。
縁側に丸い小さなちゃぶ台が置かれて、先にできたカプレーゼと漬物、それにお酒が置いてあった。
「ここで食べるんですか?」
「ああ、ちゃんと蚊取り線香も用意してあるから安心して」
見ると豚の蚊取り線香が縁側にちょこんと置かれていた。
「なんかすごく贅沢な感じがします」
「だろ? でも星が出てきたらもっとすごいよ。とりあえず食べよう」
私たちは縁側で向かい合うようにすわると、目の前の畑で取れた野菜を堪能した。
「とれたて最高!」
「だな。次は何をつくろうかな? 玉ねぎとかレタス?」
「ああ、いいですね」
話題は畑で盛り上がった。それがすごく楽しくて、一緒に苗を植えている姿を想像してしまう。
え? 二人で?
いつの間にか気持ちが一緒に作業する前提になっていることに気づく。
「どうかした?」
「いえ、なんでもないです」
自分の妄想をかき消した。
お話をしながら食事をしていたらいつの間にかお皿の上の物は全てお腹の中に入っていた。
洗い物が全て終わり縁側に戻るとちゃぶ台は片付けられて、木製のトレイには日本酒と綺麗な赤と青のガラスのお猪口が私を待っていた。
「こっちにおいで」
「はい」
縁側に座り足を伸ばす。
日は暮れて夜空が顔をだす。月はまんまるとは言い難く満月の少し手前? という感じだ。
そして月明かりに負けないくらいの星が姿をポツリポツリと姿を現す。