契約夫婦の蜜夜事情~エリート社長はかりそめ妻を独占したくて堪らない~
しかも間違いなく女性社員は皆、久我にロックオン状態になるだろうから、合コンとしても成立しない。
いずれにせよ、混乱をきたすのは目に見えていた。
七瀬がガッカリしたように肩を落とした。
「そうですか…。残念ですぅ」
そして梨乃にひじで突かれた。
「は…はは、交流会と言ってもそんなに真面目なものでもなく、合コンのようなものですよ。そんなところへ副社長が行かれたら大混乱になります。やめておかれるのが賢明なご判断ですよ」
ようやく動けるようになった田所が、場を和ませるように言う。だがその言葉に、久我がぴくりと眉を上げた。
「合コン…?」
「…は?」
「合コンなんですか?」
意外な久我の問いかけに、田所が言葉に詰まる。
眉を寄せて訝しむように見つめられて、何かまずいことでも言ってしまったのだろうかと不安げな様子で視線をさまよわせている。
そんな二人を交互に見てから、晴香はゆっくりと口を開いた。
「合コンというか、そういう出会いを期待して参加する社員も多くいるということです。不動産業界は休みが週中にありますから、別の業種の方とお付き合いすると、休みが合わなくて苦労するみたいで…、社内でお付き合いできれば都合がいいでしょう?」
いずれにせよ、混乱をきたすのは目に見えていた。
七瀬がガッカリしたように肩を落とした。
「そうですか…。残念ですぅ」
そして梨乃にひじで突かれた。
「は…はは、交流会と言ってもそんなに真面目なものでもなく、合コンのようなものですよ。そんなところへ副社長が行かれたら大混乱になります。やめておかれるのが賢明なご判断ですよ」
ようやく動けるようになった田所が、場を和ませるように言う。だがその言葉に、久我がぴくりと眉を上げた。
「合コン…?」
「…は?」
「合コンなんですか?」
意外な久我の問いかけに、田所が言葉に詰まる。
眉を寄せて訝しむように見つめられて、何かまずいことでも言ってしまったのだろうかと不安げな様子で視線をさまよわせている。
そんな二人を交互に見てから、晴香はゆっくりと口を開いた。
「合コンというか、そういう出会いを期待して参加する社員も多くいるということです。不動産業界は休みが週中にありますから、別の業種の方とお付き合いすると、休みが合わなくて苦労するみたいで…、社内でお付き合いできれば都合がいいでしょう?」