契約夫婦の蜜夜事情~エリート社長はかりそめ妻を独占したくて堪らない~
大抵の不動産会社の定休日は水曜日だ。『セントラルホーム』も例外ではなく、水曜日と木曜日に定休日を置いている。
ここ数年お一人様が続いている晴香にとっては何の不便も感じないが、パートナーが土日休みの場合はやはりすれ違いが生まれるのだろう。
七瀬がよく愚痴を言っている。
「わ、わが社は社員同士の仲がいいのが売りですから、社内結婚も珍しくはないのです。ご、合コンもとくには問題ではないはず…、ですよね? 副社長」
田所が恐る恐る尋ねる。
久我が晴香の方を見た。
「もちろん、それはべつに構わないけど。…北見さん、君も行くの? 交流会に」
「え…?」
思いがけない問いかけに、晴香は目をパチクリとさせてしまう。晴香以外の他の三人も同じように、言葉を失った。
さっきの失礼とも取れる七瀬の誘いに鷹揚に対応して見せた彼と、同一人物とは思えないほどに、久我は眉を寄せてとがめるような視線を晴香に送る。
ここ数年お一人様が続いている晴香にとっては何の不便も感じないが、パートナーが土日休みの場合はやはりすれ違いが生まれるのだろう。
七瀬がよく愚痴を言っている。
「わ、わが社は社員同士の仲がいいのが売りですから、社内結婚も珍しくはないのです。ご、合コンもとくには問題ではないはず…、ですよね? 副社長」
田所が恐る恐る尋ねる。
久我が晴香の方を見た。
「もちろん、それはべつに構わないけど。…北見さん、君も行くの? 交流会に」
「え…?」
思いがけない問いかけに、晴香は目をパチクリとさせてしまう。晴香以外の他の三人も同じように、言葉を失った。
さっきの失礼とも取れる七瀬の誘いに鷹揚に対応して見せた彼と、同一人物とは思えないほどに、久我は眉を寄せてとがめるような視線を晴香に送る。