契約夫婦の蜜夜事情~エリート社長はかりそめ妻を独占したくて堪らない~
三人であれこれ言いつつ眺めていると、
「片付けは今日じゃなくてもいいんだから。ちょっとみんな休憩したら? お母さん買い物に行ってくるわね」
母がコーヒーを入れてきて、今はリビングで休憩中である。
美紀は小さい頃の健太郎を夢中になって見ている。彼女は高校生の頃からずっと健太郎が大好きでそれは今も変わらない。健太郎もなんだかんだ言いつつ美紀ひと筋なのだ。
晴香はそんな彼らを心の底から羨ましいと思った。
「それにしても、久我君、いっつも一緒に写ってるね。本当に兄弟みたいだったんだね」
美紀が感心したように言う。
健太郎が頷いた。
「保育園も一緒だったからなぁ。記憶にある限りずっと一緒にいる気がする」
健太郎の言葉に晴香は頷く。
もちろん、中学、高校、大学、社会人とそれぞれの人生のステージが変わるたびに会う頻度は変わっていったが、それでもいつでも会おうと思えば会えるという存在であることには変わりない。
中学の頃はほとんど毎日のように家に来ていたが、高校の頃はそれほど顔を合わせなかった。美紀の話ではその頃ずっと孝也には彼女がいたという話だから、家に来る暇がなかったということだろう。
そしてお互いにお酒を飲めるようになった頃から、晴香は健太郎抜きで会うことも増えたのだ。
大抵は二ヶ月に一度くらいの割合で、仕事帰りにいろんなお店に行った。孝也は前の会社でもトップセールスマンだったから、おいしいものを食べさせてあげるよなんて言われて。飲み会は苦手な晴香だけど、孝也は晴香にアルコールを無理に勧めることはなかったし、何より話していて楽しかった。
「片付けは今日じゃなくてもいいんだから。ちょっとみんな休憩したら? お母さん買い物に行ってくるわね」
母がコーヒーを入れてきて、今はリビングで休憩中である。
美紀は小さい頃の健太郎を夢中になって見ている。彼女は高校生の頃からずっと健太郎が大好きでそれは今も変わらない。健太郎もなんだかんだ言いつつ美紀ひと筋なのだ。
晴香はそんな彼らを心の底から羨ましいと思った。
「それにしても、久我君、いっつも一緒に写ってるね。本当に兄弟みたいだったんだね」
美紀が感心したように言う。
健太郎が頷いた。
「保育園も一緒だったからなぁ。記憶にある限りずっと一緒にいる気がする」
健太郎の言葉に晴香は頷く。
もちろん、中学、高校、大学、社会人とそれぞれの人生のステージが変わるたびに会う頻度は変わっていったが、それでもいつでも会おうと思えば会えるという存在であることには変わりない。
中学の頃はほとんど毎日のように家に来ていたが、高校の頃はそれほど顔を合わせなかった。美紀の話ではその頃ずっと孝也には彼女がいたという話だから、家に来る暇がなかったということだろう。
そしてお互いにお酒を飲めるようになった頃から、晴香は健太郎抜きで会うことも増えたのだ。
大抵は二ヶ月に一度くらいの割合で、仕事帰りにいろんなお店に行った。孝也は前の会社でもトップセールスマンだったから、おいしいものを食べさせてあげるよなんて言われて。飲み会は苦手な晴香だけど、孝也は晴香にアルコールを無理に勧めることはなかったし、何より話していて楽しかった。