契約夫婦の蜜夜事情~エリート社長はかりそめ妻を独占したくて堪らない~
何か言わなくてはと晴香は口を開いた。
「あ、いえ。私は…」
だが、なんと答えればいいかわからずに言葉に詰まって口を噤んだ。
行かないつもりではあったが、梨乃はもう参加と返事をしたと言っていた。
それなら今からキャンセルを入れると幹事の手を煩わせることになるだろう。
気は進まないが形だけでも参加しようかとも思っている。
でも…。
「あの…、副社長?」
戸惑いながら問いかけると、久我はハッとして、首を振った。
「いや…、まぁいい、気にしないでくれ」
そして小さくため息をつくと気を取り直したように、田所を見た。
「田所店長、申し訳ないけど時間がなくなってしまった。そろそろ本社へ戻らなくては」
「え? あ、はい。わかりました。ではお見送りいたします」
そう言って晴香たちに背を向けて、男性二人は事務所を足早に出て行く。
残された女性陣の間に、なんとも言えない空気が漂った。
「あ、いえ。私は…」
だが、なんと答えればいいかわからずに言葉に詰まって口を噤んだ。
行かないつもりではあったが、梨乃はもう参加と返事をしたと言っていた。
それなら今からキャンセルを入れると幹事の手を煩わせることになるだろう。
気は進まないが形だけでも参加しようかとも思っている。
でも…。
「あの…、副社長?」
戸惑いながら問いかけると、久我はハッとして、首を振った。
「いや…、まぁいい、気にしないでくれ」
そして小さくため息をつくと気を取り直したように、田所を見た。
「田所店長、申し訳ないけど時間がなくなってしまった。そろそろ本社へ戻らなくては」
「え? あ、はい。わかりました。ではお見送りいたします」
そう言って晴香たちに背を向けて、男性二人は事務所を足早に出て行く。
残された女性陣の間に、なんとも言えない空気が漂った。