契約夫婦の蜜夜事情~エリート社長はかりそめ妻を独占したくて堪らない~
梨乃にからかわれて、晴香は真っ赤になって首を振った。
「そんな…ち、違うよ!」
でもどうして彼は交流会に参加することになったのだろう。今朝家を出る時は、確かに参加しないと言っていたのに。
どんな理由があるにせよ晴香が交流会で目立ちすぎないようにと、せっかく港店のメンバーが晴香を囲んでくれているのに、これじゃあ台無しだと思い晴香は心の中でため息をついた。
「副社長!」
そんな晴香の気持ちを他所に田所が手を上げて孝也を呼んでいる。それに応えて孝也がこっちへやってきた。
そして皆に勧められるままに平然として晴香の隣に座る。
晴香は穴があったら入りたい気分だった。
「おつかれさまでーす!」
孝也の飲み物がすぐに来て、テーブルのメンバーがもう一度乾杯をする。晴香もなんともいえない気分のまま、グラスを上げた。
「いや~! それにしてもびっくり仰天でしたよ、副社長。この間の彼女がいる宣言からのいきなりの結婚発表ですからね」
田所が機嫌よく孝也に話しかける。仕事の話はそっちのけで早速その話題を振るあたりゴシップ好きの彼らしいと晴香は思った。
「でもよく考えてみれば、あの時すでにプロポーズ済みだという話だったから、時間の問題だったんだろうとは思いますが」
孝也がおしぼりで手を拭きながら、ぺこりと頭を下げた。
「あの時は、申し訳ありませんでした。騙すみたいになってしまって」
「いえいえ」
田所が首を横に振った。
「そんな…ち、違うよ!」
でもどうして彼は交流会に参加することになったのだろう。今朝家を出る時は、確かに参加しないと言っていたのに。
どんな理由があるにせよ晴香が交流会で目立ちすぎないようにと、せっかく港店のメンバーが晴香を囲んでくれているのに、これじゃあ台無しだと思い晴香は心の中でため息をついた。
「副社長!」
そんな晴香の気持ちを他所に田所が手を上げて孝也を呼んでいる。それに応えて孝也がこっちへやってきた。
そして皆に勧められるままに平然として晴香の隣に座る。
晴香は穴があったら入りたい気分だった。
「おつかれさまでーす!」
孝也の飲み物がすぐに来て、テーブルのメンバーがもう一度乾杯をする。晴香もなんともいえない気分のまま、グラスを上げた。
「いや~! それにしてもびっくり仰天でしたよ、副社長。この間の彼女がいる宣言からのいきなりの結婚発表ですからね」
田所が機嫌よく孝也に話しかける。仕事の話はそっちのけで早速その話題を振るあたりゴシップ好きの彼らしいと晴香は思った。
「でもよく考えてみれば、あの時すでにプロポーズ済みだという話だったから、時間の問題だったんだろうとは思いますが」
孝也がおしぼりで手を拭きながら、ぺこりと頭を下げた。
「あの時は、申し訳ありませんでした。騙すみたいになってしまって」
「いえいえ」
田所が首を横に振った。