契約夫婦の蜜夜事情~エリート社長はかりそめ妻を独占したくて堪らない~
なぜ社内から選ばないのか、当然といえば当然の彼らの言い分を大東は一蹴した。
『君たちはいい社員だ。だが、上に立つ人間とはまた違う』
それでも何人かは納得出来ずに、会社を去った。
そしてまず久我はエリアマネージャーとして就任した。
当時『セントラルホーム』は県内では久我の古巣である国内最大手の不動産会社『藤堂不動産リアルティ』に次いで第二位まで上り詰めていた。
だが後一歩のところで、どうしても藤堂不動産を抜くことができないでいた。
どちらかというとネームバリューでもって若い世代に強い藤堂不動産にたいして『セントラルホーム』は地元発の会社として、年齢が高い世代からの指示を受けていた。
これを久我が覆した。
既存の店舗を次々に改装し、若い世代の取り込みに成功したからだ。
さらにいうと、市内の一等地にある土地の買取を次々に取り付けて、利益を上げていった。
そうしてわずか一年で、社内に燻っていた不満を一掃してしまったのだ。
『優秀な営業マンは、誰をも惹きつける魅力的な人物なのだ』と言ったのは誰だったか。
その言葉のとおり、久我は客だけではなく、社員をも魅了してしまったのだ。
晴れて副社長に就任したのが今年の春。大東もまだまだ元気だから、実際の交代は先ではあるが、とりあえず後継者問題は落ち着いた。
その久我についてはもう一つ、噂されている話がある。
つまり、社長就任にあたって、今は留学でアメリカにいる社長の娘と結婚するのではないかという話だ。
『君たちはいい社員だ。だが、上に立つ人間とはまた違う』
それでも何人かは納得出来ずに、会社を去った。
そしてまず久我はエリアマネージャーとして就任した。
当時『セントラルホーム』は県内では久我の古巣である国内最大手の不動産会社『藤堂不動産リアルティ』に次いで第二位まで上り詰めていた。
だが後一歩のところで、どうしても藤堂不動産を抜くことができないでいた。
どちらかというとネームバリューでもって若い世代に強い藤堂不動産にたいして『セントラルホーム』は地元発の会社として、年齢が高い世代からの指示を受けていた。
これを久我が覆した。
既存の店舗を次々に改装し、若い世代の取り込みに成功したからだ。
さらにいうと、市内の一等地にある土地の買取を次々に取り付けて、利益を上げていった。
そうしてわずか一年で、社内に燻っていた不満を一掃してしまったのだ。
『優秀な営業マンは、誰をも惹きつける魅力的な人物なのだ』と言ったのは誰だったか。
その言葉のとおり、久我は客だけではなく、社員をも魅了してしまったのだ。
晴れて副社長に就任したのが今年の春。大東もまだまだ元気だから、実際の交代は先ではあるが、とりあえず後継者問題は落ち着いた。
その久我についてはもう一つ、噂されている話がある。
つまり、社長就任にあたって、今は留学でアメリカにいる社長の娘と結婚するのではないかという話だ。