契約夫婦の蜜夜事情~エリート社長はかりそめ妻を独占したくて堪らない~
健太郎が言った通り、今下のリビングにいる幼なじみの孝也は、『セントラルホーム』の副社長、久我孝也と同一人物だ。
家に来ていることを知っていたら、もう少し遅く帰ってきたのに、と晴香は少し健太郎を恨めしく思った。
久我孝也と晴香達姉弟は、物心ついた頃からずっと仲のいい幼なじみだった。
近くのマンションに住んでいた孝也は、両親が共働きで家にいないことが多かったから、しょっちゅう北見家に預けられていたのだ。
庭でビニールプールをしたりおやつを食べたり。
家の前の公園では毎日、外が真っ暗になるまで三人で遊んだ。
思春期に入る頃に父が亡くなって母がフルタイムで働くようになったから放課後は子供だけで過ごすことが多くなったが、孝也はあいかわらずしょっちゅう家に来ていた。
学校から帰ってきたら、リビングからひょっこり孝也が顔を出すなんてこともあったくらいだ。
晴香にとって孝也は健太郎と同じ、弟のような存在なのだ。
だから彼が自分と同じ不動産業界に就職し、カリスマと言われるほどに優秀な営業マンだという噂を耳にした時は不思議な気分になったものだ。
思わず健太郎に、孝也ってそんなに成績優秀だったっけ?と聞いてしまったほど。
しかもいつのまにか晴香の会社の副社長になってしまった。
家に来ていることを知っていたら、もう少し遅く帰ってきたのに、と晴香は少し健太郎を恨めしく思った。
久我孝也と晴香達姉弟は、物心ついた頃からずっと仲のいい幼なじみだった。
近くのマンションに住んでいた孝也は、両親が共働きで家にいないことが多かったから、しょっちゅう北見家に預けられていたのだ。
庭でビニールプールをしたりおやつを食べたり。
家の前の公園では毎日、外が真っ暗になるまで三人で遊んだ。
思春期に入る頃に父が亡くなって母がフルタイムで働くようになったから放課後は子供だけで過ごすことが多くなったが、孝也はあいかわらずしょっちゅう家に来ていた。
学校から帰ってきたら、リビングからひょっこり孝也が顔を出すなんてこともあったくらいだ。
晴香にとって孝也は健太郎と同じ、弟のような存在なのだ。
だから彼が自分と同じ不動産業界に就職し、カリスマと言われるほどに優秀な営業マンだという噂を耳にした時は不思議な気分になったものだ。
思わず健太郎に、孝也ってそんなに成績優秀だったっけ?と聞いてしまったほど。
しかもいつのまにか晴香の会社の副社長になってしまった。