契約夫婦の蜜夜事情~エリート社長はかりそめ妻を独占したくて堪らない~
飲み会の夜
「ひゃー! そんなことになってたのね。こりゃ驚きだわ」
空になったビールのジョッキをテーブルにドンと置いて梨乃が心底びっくりしたというような声をあげる。
晴香はなんとも言えない表情で頷いた。
仕事帰りによく行くバルで晴香は梨乃とふたり夜ご飯を食べている。
突然の孝也のプロポーズから二週間が経つこの日、晴香は梨乃に自らの結婚の話を打ち明けた。
そもそも、副社長である久我孝也と晴香が幼なじみだということすら知らなかった梨乃は驚き、しばらくは唖然としていた。
でもそこはいつも真面目だけが取り柄の晴香のこと、こうして信じてもらうことができたというわけだ。
「ごめんね、梨乃。いろいろ黙ってて…」
晴香は眉を下げて梨乃に詫びる。
梨乃はあっけらかんとして首を振った。
「それはしかたがないよ。あの副社長とのことだもん。うかつには口にできないよね。でもこれで、ここ最近の晴香の動揺っぷりの謎が解けたわけだ」
「本当にごめん…」
晴香は赤くなってうつむいた。
空になったビールのジョッキをテーブルにドンと置いて梨乃が心底びっくりしたというような声をあげる。
晴香はなんとも言えない表情で頷いた。
仕事帰りによく行くバルで晴香は梨乃とふたり夜ご飯を食べている。
突然の孝也のプロポーズから二週間が経つこの日、晴香は梨乃に自らの結婚の話を打ち明けた。
そもそも、副社長である久我孝也と晴香が幼なじみだということすら知らなかった梨乃は驚き、しばらくは唖然としていた。
でもそこはいつも真面目だけが取り柄の晴香のこと、こうして信じてもらうことができたというわけだ。
「ごめんね、梨乃。いろいろ黙ってて…」
晴香は眉を下げて梨乃に詫びる。
梨乃はあっけらかんとして首を振った。
「それはしかたがないよ。あの副社長とのことだもん。うかつには口にできないよね。でもこれで、ここ最近の晴香の動揺っぷりの謎が解けたわけだ」
「本当にごめん…」
晴香は赤くなってうつむいた。