契約夫婦の蜜夜事情~エリート社長はかりそめ妻を独占したくて堪らない~
まだ慣れないカードキーでのセキュリティを解除して、晴香が玄関のドアを開けると暗いはずの室内に、リビングの方から灯りが漏れている。
足元には孝也の革靴、晴香は少し慌てて靴を脱いだ。
パタパタと足音を立ててリビングへ行くとソファに孝也が座っていて、
「おかえり、晴香」
と言って振り返った。
「孝也、帰ってたの? 今夜は、遅くなるんじゃなかったっけ」
晴香は驚いて彼に尋ねる。
孝也が読んでいた本を傍に置いて答えた。
「予定がキャンセルになったんだ」
「そうなんだ、…ごめんね」
晴香は反射的に謝った。
孝也からは毎日帰宅時間を聞いている。
晴香だって働いているのだから、必ず夜ご飯を用意できるとは限らないけれど、彼が早く帰ってくる日は出来る限り作るようにしている。でも今日は同業者との飲みの予定があると聞いていて、だから晴香は梨乃と飲みに行った。彼が先に帰っているというのは予想外だった。
孝也はそんな晴香に眉をあげて尋ねた。
「どうして謝るの?」
「だって…孝也、夜ご飯は?」
「晴香が飲みに行くっていうのは聞いていたから適当に済ませてきたよ」
足元には孝也の革靴、晴香は少し慌てて靴を脱いだ。
パタパタと足音を立ててリビングへ行くとソファに孝也が座っていて、
「おかえり、晴香」
と言って振り返った。
「孝也、帰ってたの? 今夜は、遅くなるんじゃなかったっけ」
晴香は驚いて彼に尋ねる。
孝也が読んでいた本を傍に置いて答えた。
「予定がキャンセルになったんだ」
「そうなんだ、…ごめんね」
晴香は反射的に謝った。
孝也からは毎日帰宅時間を聞いている。
晴香だって働いているのだから、必ず夜ご飯を用意できるとは限らないけれど、彼が早く帰ってくる日は出来る限り作るようにしている。でも今日は同業者との飲みの予定があると聞いていて、だから晴香は梨乃と飲みに行った。彼が先に帰っているというのは予想外だった。
孝也はそんな晴香に眉をあげて尋ねた。
「どうして謝るの?」
「だって…孝也、夜ご飯は?」
「晴香が飲みに行くっていうのは聞いていたから適当に済ませてきたよ」