ふたつの羽根
真実の証
連休の後の月曜日。
最上級に気分は落ち込み、何も考えたくないくらいだった。
連休中は得に何もする事もなく過ぎていった。
何度かあった陸からの電話もあたしは出なかった。
…と、言うよりも出れなかった。
でも、ちゃんと話さなきゃ。
あたしが学校に着いたのは3時間目の休み時間だった。
「今日、陸来てる?」
目の前で鏡を見続ける有亜に話し掛ける。
「はっ?それあたしに聞く?里奈が知らないのにあたしが知るわけないじゃん」
「…だよね」
それもそうだよね。コウキさんの事を聞くのなら分かるけど陸の事を聞くなんて…。
目線を下げて深くため息をつくあたしに「どーしたの?」と有亜は覗き込む。