ふたつの羽根
しばらくどうでもいいような会話をして、あたしは店を出た。
まぁ…
陸ともどうせ会う事もないだろう。
純也とのあんな所を見られた限り、もう会いにくい。
ほんっと今日は何かと最悪だ!
きっと占いは最下位だろうってぐらいに最悪だった。
ってか川原沿いだったから、もちろんあたし達の事を見てる人は沢山いるって事で…
それだけ考えるだけで、もっと最悪って思う。
あたしは家に帰り自分の部屋まで駆け足で上り鞄の中から携帯を取り出した。
純也の番号を表示させ通話ボタンの上に軽く指を置く…
やっぱ声聞きたくないや。
あたしはメールに切り替え純也に“もぅ別れよう”と送信し、パチンと携帯を閉じ床に投げつけた。