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第1章 出会い
「三浦隼人君だね?担任の宮田です。」
「あ、はい。」
6月。
梅雨。
紫陽花が咲く時期に俺はこの学校に転校してきた。
親父の仕事の都合で引越しが決まった時に、俺は、
『あの事』
を忘れる事ができるかもしれない、と思った。
だけど、俺は絶対に忘れる事は出来ないだろう。
それは、俺とあいつとの思い出を消去しろ、という事だ…―。