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「今日からこのクラスで皆さんと一緒に勉強する事になった、三浦隼人君です。
みんな、拍手。」
俺は、宮田からクラスの人達に紹介された。
クラスの連中は、珍しいものでも見るとように俺を見たり、何かささやきあったりしている。
「三浦君は、お父さんの仕事の都合で、この学校に転校してきました。
慣れない事がたくさんあると思うので、三浦君が困っていたら、皆さんが助けてあげて下さい。」
俺は、宮田にイライラしていた。
そうやって、生徒に親身になっているよう、みせかけているようにしか見えなかったし、思えなかった。
「それじゃあ、三浦君、何か聞きたい事とか、ある?
何でも聞いて。」
宮田は、また作りものの笑顔を向けてきた。
「先生、俺の席、どこですか?
いつまでもこんなとこに突っ立っときたくないんですけど。」
「え?
あ…ああ、そうよね…。
三浦君の席はあそこよ。
窓際の一番後ろ。」
予想外の俺の答えに一瞬、宮田の笑顔がひきつった。
そんな宮田に構わず、俺は言われた席に腰を降ろした。