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千夏の家に着き、チャイムを鳴らす。

ピンポーン…

という軽やかな音がし、


「はあ~い。」


と言う声が聞こえた。


ガチャ…

と玄関のドアが開いた。

現れたのは、エプロン姿の千夏のお母さん。

夕食の支度でもしてたんだろう。


「あら?隼人くん…。」

「こんにちは。
あの、千夏いますか?」


俺の問いにおばさんは驚いたように答えた。


「あら!?
千夏と一緒じゃなかったの?
先生から連絡あって千夏来てないって…。
てっきり隼人くんと一緒にいるのかと思ってたわ。」

「いえ…
千夏学校来てなくて、携帯もつながらなくて、心配になって来たんです…。
千夏、まだ帰ってないんですか…?」


「ええ…。
あの子、一体どこ行っちゃったのかしら?」


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