俺様社長と溺愛婚前同居!?
俺だけに慣れろ
日曜日。
朝目が覚めると、見覚えのない真っ白な天上が視界に入ってきた。
「あれ……?」
ここは、どこだっけ? とちゃんと覚醒しきっていない頭で考える。
しばらくぼんやり眺めていると、ふと昨日のことが蘇ってきた。
そうだ、私、賢人さんと同居することになって、引っ越してきたんだ……!
勢いよく体を起こしてみると、ずいぶん大きなベッドの上でふわふわの白い布団にくるまれている姿が目に入る。
「賢人さん……?」
隣で寝ていたはずの彼の姿がない。きょろきょろと部屋の中を見渡しても、彼の存在は感じられなかった。
どこに行ったんだろう……?
今何時だろうと壁掛け時計に目を向けると、十時を過ぎたところだった。
「ええっ……寝すぎた!」
本当ならもっと早く起きて朝ご飯の準備をしたかったのに、朝方まで寝付けなかったせいで寝坊をしてしまった。同居初日から寝坊なんて最悪だ。
急いで起き上がり、寝室を出る。そしてリビングのほうへ向かうと、大きなソファに座っている賢人さんの姿を発見した。
「おはよう……っ、遅くなってごめ――きゃああ」
そこにいたのは、上半身裸の賢人さんで……。お風呂から上がったばかりのようで、髪はまだ濡れていて、筋肉質の胸元には水滴がいくつかついている。