俺様社長と溺愛婚前同居!?

 だって神宮寺さんは、同性から見ても憧れるような素敵な女性だし、明るくて気さくで優しい。
 キラキラと眩しくて、私とは比べ物にならないくらい魅力的な人だ。


「そう……ですね」

「やっぱりそうだよね? 結花ちゃんもそう思うよね」

「は、はい」


 前のめりになって話す神宮寺さんに圧倒されて、少し後ずさる。

 ああ、もう。何を応援してしまっているんだ。
 でも彼女の想いを考えると、無下にできず適当に答えることができない。


「じゃあ、結花ちゃん、お願いがあるんだけど」

「何でしょう……?」

「ケータリングサービスHANAって、今、シンクフロンティアと仕事をしているよね? 賢人さんと会う機会あるんじゃない?」

「え……」


 神宮寺さんは、ケータリングサービスHANAのファンだと言っていた。

 ここ最近、シンクフロンティアが協賛になったことを知っているようで、私と賢人さんに繋がりがあることを把握しているようだ。


「私と会う時間を作るようにしてもらえないかな。きっと私から会いたいって言っても、なかなか時間を作ってもらえないような気がするの」

「でも、私にはそんな権限がないかと……」

「お願い、結花ちゃん。一生のお願い!」
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