俺様社長と溺愛婚前同居!?
結花がいかに素晴らしくキュートな女性だということを知ってもらうのだ。
結花はいつも自分のことは後回しで、仕事にばかり打ち込んでいる。
もっとリラックスして、女性であることを楽しんでもらいたいのだが、姉のぶんまで自分が働かないといけないと思って意気込んでいる。
仕事を頑張っている結花が好きだから、その姿も好きだけども、もっと自分の幸せに目を向けてもいいと思う。
それからレストランで食事をしてから、結婚指輪のオーダーをしに行く予定だ。
それから――
その先を考えて、急に緊張が走って息が詰まる。
――結花が好きだ。
その言葉を何度心の中で呟いただろう。
この結婚は、契約結婚じゃない。本気の結婚をしたいのだと彼女に告げるつもりだ。
俺と一緒に住んで生活を共にしたことによって、俺のことを少し理解したはず。こんな俺と本当に結婚していいと思っているか聞いて、入籍を決めてもらう。
こんな近くにいたのに、今日までよく耐えてきたと思う。
早く俺のものにしたくてたまらなかったのに、ずっと我慢してきた。想いが通じ合えるまでだと言い聞かせてきた。