俺様社長と溺愛婚前同居!?
私の全てをあなたに
というわけで、私たちは無事想いを通じ合わせたわけなのですが。
花蓮の家に持ってきていた家出道具一式を回収し、私は再び賢人さんのマンションに連れられて帰ってきた。
「待って、賢人さん。これ、やっぱり買いすぎだよ。こんなにたくさんクローゼットに入り切らない」
「これは全部結花へのプレゼント。俺に相応しい女性になりたいって言っていたじゃないか」
そうだけど、そうだけど……!
一般人丸出しの私では、セレブな賢人さんと不釣り合いなんじゃないかと気にしていたけれども!
だからって、こんないきなり洋服の爆買いをしなくてもいいと思うんだけど!
あれから車で百貨店や、ハイセンスなセレクトショップへ連れて行かれて、洋服やジュエリー、そしてバッグなどのアイテムをたくさん買ってもらってしまった。
こんなにたくさんいらないと言っても聞いてもらえず……数えきれないほどの点数のアイテムを持ち帰ってきた。
「どれも結花に似合っていたんだから、いいだろ。今度からこの服を着てデートしような」
ああ、もう。その甘ったるい表情……ずるい。
頭を撫でられてニコニコ微笑みかけられると、どうもこれ以上怒れなくなる。