俺様社長と溺愛婚前同居!?
エピローグ
賢人さんと両想いになってから三ヵ月後。
大安の日曜日に、私たちは結婚式を挙げることになった。
アットホームな結婚式にしたいとお願いしたら、賢人さんの知り合いが経営するレストランを貸し切って挙式を挙げることになった。
ナチュラルテイストな店内、店の奥に広がる大きな庭は解放的で、ゲストの人たちがそこで歓談できるようになっている。
今日に備えて用意したエンパイアラインのウェディングドレス。
しなやかなシフォンになっていてカラーはオフホワイトを選んだ。胸の下にはたくさんのパールとシュガーピンクのアクセントがついていて可愛い。
頭には花冠をかぶって、ガーリーでナチュラルな感じに仕上げた。
「結花ちゃーん、こっち向いて」
高砂席の前で、京本さんが一眼レフカメラを片手に手を振る。
本格的なカメラを用意してきてくれるなんて意外で驚いたけれど、たくさん写真を撮ってくれて嬉しい、とにこっと微笑みかける。
「おいおい、賢人の顔! 緩みっぱなしじゃないか」
「こんなに可愛い花嫁が隣にいるんだから、そりゃあ緩むだろ」
賢人さんの口からそんな言葉が出てくることに驚いた京本さんは、ぽかんと口を開けて絶句してしまった。
いつも女性に対して仏頂面をしていた賢人さんを知っているだけに、信じがたい光景らしい。