俺様社長と溺愛婚前同居!?

 けれど、花蓮に心配をかけたくなくて、店のために結婚したとは言えていない。

 ショックを受けて体に影響が出てはいけないから、無事出産が終わるころまで内緒にしておこうと決めたのだ。

 お弁当でやりとりするうちに鴻上さんと仲良くなり、プロポーズされたのだと伝えてある。


「交際0日婚だよ? 上手くいきっこないよね」

「交際0日だろうが、十年だろうが、上手くいくときは上手くいくし、だめなときはだめだよ。結婚してみないと分からないこともたくさんあるよ」

「そうだけど……」


 花蓮たちには、すぐに結婚しようと熱望されたから、交際期間なしで結婚することになったと報告した。

 しかし両親にそうは言えない。

 少しだけ付き合っていたことにして、プロポーズされたと話してある。そうでないと反対されそうだと判断した。


「大丈夫、何とかなるって!」

「とにかく、だめだったら離婚して帰ってくればいいじゃん。あーんなステキな人と結婚できるなんて羨ましい」

「そうかな……」

「そうだよ」

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