好きになってくれない人へ。

「……何かついてる?」
「さっき、大好きって言葉が聞こえたんだけど」
「え? あ、あーー」


聞かれてたか。


「何でもないよ」
「……そっか」


あっさりと答えると、春輝は何も聞いてこなかった。


「それより、私は明日から写真撮りに入るから放課後は春輝だけで作業してね」
「えっ!」


まだ何か春輝は言いたそうだったけれど、そんな春輝を残して私はある場所に向かった。









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