好きになってくれない人へ。
まさに地獄。
あまりの反響っぷりに今日の分で用意していた材料が底をつき始めた。
「桜来ちゃん! どうしようっ!」
「とりあえず、あと少しで落ち着きそうだからそこまで頑張ろう! 落ち着いたら残りの在庫の確認をしてもらってもいい?」
裏方担当はほぼ皆涙目状態。
ここまで忙しくなるなんて思ってもいなかった。
「桜来、そっちはどう?」
「今日の分の材料がもう無くなりそう。これだと明日と明後日もつか分からないよ」
「あーー、やっぱそうだよな」
ようやく落ち着き始め、蓮が様子を見に来た。
「買い出しに行きたいんだけど、人手がなぁ」
「なら、私が行こうか?」
「えっ、でもお前休憩は?」
「べつにいいよ。買い出しリストはもう作ってあるから30分ちょうだい。先生に車出してもらうから」