好きになってくれない人へ。
「俺も買い出し行くよ」
「は!? でも、責任者いなくなるじゃん!」
「大丈夫だって、他のヤツに頼むから」


蓮は私から買い出しリストを受け取り、学級委員に声をかけに行った。


「買い出しは多い方がいいだろ?」
「まぁ、そうだけど」
「なら決まりな。上着は着なくていいのか? 外だいぶ冷えてるよ」
「あー、上着持ってない」


私がそう言うと、蓮は自分が着ていた上着を私に被せた。


「ったく、桜来はいつまで経っても手がかかるよな」
「何それ、アンタには言われたくないんだけど」


蓮に悪態をつきながらも私は、蓮と一緒に買い出しに向かった。



★★★★★


「ま、こんなもんだろ」
「これぐらいあれば足りる、よね?」
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