好きになってくれない人へ。

これ以上はまずいと、蓮は予想したのか私の腕を取って強引に話しを終わらせた。


「あー、もうこんな時間じゃん! そろそろ行かなくちゃな! 桜来!」
「……そうだね」
「ちょっ、先輩……」


蓮が目で「これ以上はやめろ」と訴えてくるので私は荷物を1つ受け取り、さっさと立ち去った。
結局、春輝とは目も合わせられなかった。








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