好きになってくれない人へ。
「わっ、ちょっ! なに?」
「心配したんだぞ? ついにこの日が来たのかって」
「………それは、」


私と蓮のやり取りを見ていた春輝から乾いた笑い声が聞こえた。


「うわー、これは……」


ご愁傷さまですと言いたげな目で見てきた春輝は、小声で「頑張ってください」と言ってきた。


「あ! そうだ先輩!今度、コンテスト用の写真一緒に撮りに行きましょ!」
「え!?」


一方的な約束をしていき、春輝は近くにいた友達と一緒にどこかへ去っていった。


「コンテスト用の写真? 部活の事か?」
「あー、まぁ。そんな感じ。荷物ありがとう、ほら!服買いに行くんでしょう?」


蓮から荷物を受け取り、昨日約束していた服を買いに、私達はショッピングモールへ向かった。
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