好きになってくれない人へ。
結局、私が言った通りいつも蓮が服を買っている店に向かい、蓮が気に入ったマネキンコーデを1式と、適当に何着か買う事になった。


「いやー、やっぱ桜来と一緒に買い物できて良かったよ」
「それはどうも」
「桜来も何か服買わないのか?」
「うーん、私は……」


蓮の目的が終わり、カフェで一休みしていると可愛いスカートが並んでいる店を見つけた。
長い間その店を見つめ続けていたのか、蓮もその店に気づき、「気になる?」と声をかけられた。


「桜来が好きそうな服がある店だな」
「……うん」


でも今の私には似合わない。


「ちょっと寄ってみようぜ」


蓮に手を取られ、その店に向かった。


その店は女の子っぽいアイテムから大人っぽい物まで全部揃っていて、見ているだけで楽しくなってくるような店だった。
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