好きになってくれない人へ。
突然春輝の表情が切り替わり、いつもの余裕そうな春輝に戻った。
「ま、今先輩をどうこうしたいっていう気持ちはないし、今まで通りこれからも先輩には協力していくよ」
「ちょっ、」
「でも、覚えておいて。先輩のすぐそばには先輩の事を好きだって思ってる人がいる事」
さっきとは打って変わって、眩しい笑顔を向ける春輝は残った惣菜を食べ始めた。
「え、ちょっ……え!?」
予想をしていなかった春輝からの告白に動揺を隠せない私は、どうしたらいいのか分からずおろおろしていると、春輝は笑いだした。
「ハハッ! そんなに意識しなくてもいいって
ただ、覚えていてほしいだけだから」
「でっ、でも!」
でも、どうしても気になってしまう。