好きになってくれない人へ。
「多分、先輩が授業とか出てない時にそういう話しが出てたと思うよ」
「……マジ?」


私が知らない間にそこまで話しが進んでたのか。


「だから、俺的にもこの状況を何とかしたいなーってこの間から思ってるわけ」
「っ………」
「先輩には潔く次に進んでもらって、そしたらやっと俺の順番が回ってくるわけだし?」
「そ、それは……」


春輝の前で散々泣きじゃくったあの日の事を思い出した。
そう言えば、春輝から「好きだ」と言われているんだった。


「先輩的にはどうしたいの?」
「それは……私だって次に進みたいって思ってる」
「なら話しは早いじゃん!」


春輝はカメラを起き、私の目の前に移動してきた。
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