好きになってくれない人へ。
私が答えると、茉心は「一緒に着いてきて」と言いたげな目で訴えてきた。
「あー、私は今日部活あるから」
「そんなぁ……」
予定がある事を告げると、茉心は肩を落として残念がった。
「べつに応援くらい1人でも大丈夫なんじゃない? 同じクラスメイトなんだし」
「でも、恥ずかしくない?」
「……そんな事言ってると、いつまでたっても関係は変わらないよ?」
この言葉は一体誰に言っているのだろう。
私自身に対してなのか、それとも茉心に対してなのか。
好きな人に少しでも振り向いてもらいたいって思って髪まで切ったというのに、好きな人の好きな人に後押しするなんて、お人好しにも程がある。
「ほら、頑張りなよ」
「……分かったよ」
私は一体何がしたいんだろう。
「あー、私は今日部活あるから」
「そんなぁ……」
予定がある事を告げると、茉心は肩を落として残念がった。
「べつに応援くらい1人でも大丈夫なんじゃない? 同じクラスメイトなんだし」
「でも、恥ずかしくない?」
「……そんな事言ってると、いつまでたっても関係は変わらないよ?」
この言葉は一体誰に言っているのだろう。
私自身に対してなのか、それとも茉心に対してなのか。
好きな人に少しでも振り向いてもらいたいって思って髪まで切ったというのに、好きな人の好きな人に後押しするなんて、お人好しにも程がある。
「ほら、頑張りなよ」
「……分かったよ」
私は一体何がしたいんだろう。