【完】爽斗くんのいじわるなところ。
「爽斗く、」
がちゃりとリビングのドアを開けた途端
目に飛び込んできたのは。
頭にタオルをひっかけて、上半身裸にハーフパンツ姿の
どう見てもお風呂上りの爽斗くん……!
「ごめん……! 着替え中に入っちゃって……!」
「それ、テーブルにおいといて」
慌てるあたしには視線もくれず、爽斗くんは片手で髪を拭きながら、テレビのスイッチをいれた。
「あ……の」
「なに」
鬱陶しそうに振り返る爽斗くん。
華奢に見えたのに、予想外に線の入った腹筋に目が行ってしまって。
ぱっと目をそらした。
謝りたいんだけど……。
だから、その。
「服、着ないの……?」
「暑い」
「そ、そっか」
その恰好が恥ずかしいし、そっちを見て謝れないけど、
「あの、この前はごめんなさい……!」
俯いたまま、深く頭を下げた。
「あの時、嫌いとか言っちゃったのは、つい口が滑って……。ごめんね」
「……」
爽斗くんのほうから声がしない。
代わりに、炭酸飲料のペットボトルの蓋をあける音がして。
ごくごくと飲んでいる爽斗くんにそっと目を移す。
……えと、聞いてた……?
それとも、無視してる……?
がちゃりとリビングのドアを開けた途端
目に飛び込んできたのは。
頭にタオルをひっかけて、上半身裸にハーフパンツ姿の
どう見てもお風呂上りの爽斗くん……!
「ごめん……! 着替え中に入っちゃって……!」
「それ、テーブルにおいといて」
慌てるあたしには視線もくれず、爽斗くんは片手で髪を拭きながら、テレビのスイッチをいれた。
「あ……の」
「なに」
鬱陶しそうに振り返る爽斗くん。
華奢に見えたのに、予想外に線の入った腹筋に目が行ってしまって。
ぱっと目をそらした。
謝りたいんだけど……。
だから、その。
「服、着ないの……?」
「暑い」
「そ、そっか」
その恰好が恥ずかしいし、そっちを見て謝れないけど、
「あの、この前はごめんなさい……!」
俯いたまま、深く頭を下げた。
「あの時、嫌いとか言っちゃったのは、つい口が滑って……。ごめんね」
「……」
爽斗くんのほうから声がしない。
代わりに、炭酸飲料のペットボトルの蓋をあける音がして。
ごくごくと飲んでいる爽斗くんにそっと目を移す。
……えと、聞いてた……?
それとも、無視してる……?