【完】爽斗くんのいじわるなところ。
でも結局、おいしいとこをかっさらうのはいつもサヤだよね。
先生に見つかりそうになって、莉愛ちゃんと二手に分かれて、しばらくしたころ。
俺の名前をサヤが呼んだ。
……なんで、サヤがいんの?
そうは思いながらも、「またか」と簡単に理解する自分もいる。
サヤはまた、莉愛ちゃんのことを助けにきたんだ。
サヤは本当に不器用だけど、その能力だけは昔から高いんだ。
莉愛ちゃんのピンチに誰より早く気付く才能。
それにまるで気づかなかった莉愛ちゃんが、ついに気づいちゃった。
――『困ったときはいつも爽斗くんが来てくれる』
……俺だって、莉愛ちゃんのこと―――。
先生に見つかりそうになって、莉愛ちゃんと二手に分かれて、しばらくしたころ。
俺の名前をサヤが呼んだ。
……なんで、サヤがいんの?
そうは思いながらも、「またか」と簡単に理解する自分もいる。
サヤはまた、莉愛ちゃんのことを助けにきたんだ。
サヤは本当に不器用だけど、その能力だけは昔から高いんだ。
莉愛ちゃんのピンチに誰より早く気付く才能。
それにまるで気づかなかった莉愛ちゃんが、ついに気づいちゃった。
――『困ったときはいつも爽斗くんが来てくれる』
……俺だって、莉愛ちゃんのこと―――。